この記事の結論

3つの違いは、会社を誰が選ぶか、最初に誰から連絡が来るか、断りを任せられるか。比べられる見積もりになるかは、申し込むときに伝える条件で決まります。

運営会社は3社とも、紹介先の会社と結ぶ契約には関わらないと利用規約に書いています。契約の相手は、見積もりを出した会社です。

3つを公式の記述で並べた表

行ごとに、各社の公式ページに書かれていることを短くまとめました。「記載なし」は、読んだ範囲の公式ページに書かれていなかったという意味です。スマートフォンでは表を横に動かして読めます。

項目エコ発蓄電池エコ×エネの相談窓口タイナビ蓄電池
運営会社株式会社energy nova(東京都新宿区)。設立日の記載なし。「2013年から」マッチングサービスを運営と記載WAVE株式会社(東京都渋谷区)。2019年8月2日設立株式会社グッドフェローズ(東京都品川区)。2009年3月6日設立
仕組み「蓄電池の一括見積もり・価格比較サービス」。運営の専門アドバイザーが業者との間に入る太陽光と蓄電池の一括見積もりサイト。規約では「広告及び情報提供を目的とするサービス」蓄電池販売企業を紹介するサービス。規約では「広告掲載サービスの一態様」
最大社数最大5社上限の数字は記載なし(「複数社」)最大5社
会社を選ぶ人運営側(「最適な業者だけを厳選します」)運営側(要望にあわせて紹介)自分(「見積り依頼したい企業を選択」)
最初の連絡運営会社から「ご本人様確認のご連絡」。そのあと紹介された業者から紹介された販売施工会社から、メールか電話。運営会社から確認の連絡があるかは記載なし選んだ企業から(「企業からの連絡を待つだけ」)。手段は記載なし
断り「気まずいお断り…もすべてエコ発蓄電池にお任せください」と記載。連絡を止める手順は記載なし「断りづらい場合は、当社が断りの代行連絡をさせて頂きます」と明記断りの代行の記述なし。交渉と契約は利用者が自分の責任で行うと規約に記載
個人情報の提供先の記載プライバシーポリシーに「業務提携する業者に利用者情報を提供」。提携企業の広告の配信のための提供も例外に挙げているプライバシーポリシーには書かれていない。利用規約第8条に「申込先から利用者への連絡に必要な情報を提供することがあります」プライバシーポリシーに、氏名、住所、メールアドレス、電話番号等を「蓄電池取り扱い企業に提供」と明記
登録業者数の表記「373社」(アクセスした日の日付で表示)。同じページに「300社以上」「200社以上」とも書かれ、数字がそろっていない「346社」。時点の注記が「2026年8月時点」と「2026/08/28時点」の2通りタイナビ蓄電池だけの社数は記載なし。「450社以上 ※タイナビシリーズ全体」
対象太陽光が無い家は、詳細フォームで太陽光とセットの見積もりに誘導される「太陽光発電(太陽光パネル+蓄電池)」と「蓄電池のみ」の入口が両方ある蓄電池だけ。太陽光とセットは同じ会社の別サイト「タイナビ」へのバナーになる
利用者の費用の表記「利用は完全無料」。契約に至った場合に業者から手数料を受け取る「成功報酬モデル」と記載「お客様に費用を請求することは一切御座いません」「最大5社を【無料】でご紹介」
運営会社の契約への関与規約第4条で、業者とのトラブルに「一切関与しない」。業者の実在性や資力も「何ら保証するものではありません」規約第5条で、申込先との連絡、交渉、契約に「当社は一切の責任を負いません」規約で、交渉と契約は利用者が自分の責任で行うもので、当社は代理や斡旋をしないと記載

出典は各サービスの公式トップ、会社概要、利用規約、プライバシーポリシー、見積もりフォーム(2026年9月27日に確認)。数字や表示は変わることがあります。

表を横に読むと、3つの差は料金や社数より、申し込んだあと誰とやりとりするかにあります。エコ発蓄電池は最初に運営の人と話し、エコ×エネの相談窓口とタイナビ蓄電池は、公式の記述では紹介された会社から連絡が来る形です。選び方はこの下の節に書きました。

表で決まった人は、ここから

どれを選んでも、申し込みの自由記入欄に、手元の見積書の容量と機種と工事の範囲を書いておくと、同じ条件の見積もりがそろいやすくなります。

見積もりを取る先を選ぶ

当サイトはエコ発蓄電池、エコ×エネの相談窓口、タイナビ蓄電池の3つと提携しており、このページのリンクから申し込みがあると紹介料を受け取ります。並び順は優劣ではありません。タイナビ蓄電池は蓄電池だけの見積もりが対象です。

申し込む前に知っておくこと

公式ページの宣伝文句より、利用規約とプライバシーポリシーのほうに、申し込んだあと実際に起きることが書かれています。読んでおいたほうがいいのは次の4つです。

電話は、紹介された会社から来る前提です

エコ×エネの相談窓口の見積もりフォームには、申し込みを遠慮してほしい人として「販売施工会社様から連絡(メールもしくは電話)を希望されない方」が挙げられています。連絡を受けることが利用の条件になっているということです。タイナビ蓄電池も「あとは企業からの連絡を待つだけ」と書いていて、電話かメールかは書かれていません。

エコ発蓄電池は、最初に運営会社から「ご本人様確認のご連絡」があり、そのあと紹介された業者から連絡が来る流れです。トップページには「大量の営業電話がかかってくることは一切ありません」とあります。ただ、紹介は最大5社なので、5社から連絡が来ることはありえます。これはタイナビ蓄電池も同じです。

連絡の手段や時間帯を指定する欄は、読んだ範囲のフォームにはありませんでした。エコ発蓄電池の詳細フォームには「その他・ご質問等」、エコ×エネの相談窓口には「お問い合わせ内容」という自由記入欄があるので、そこに書いておくのが今のところ一番確実です。

名前と電話番号は、紹介先の会社に渡ります

一括見積もりなので当然ですが、どこに書いてあるかは3社でばらばらです。タイナビ蓄電池はいちばん具体的で、「氏名、住所、メールアドレス、電話番号等、ご入力いただいた情報」を「蓄電池取り扱い企業に提供いたします」とプライバシーポリシーに書いています。エコ×エネの相談窓口はプライバシーポリシーには書かれておらず、利用規約の第8条に「申込先から利用者への連絡に必要な情報を提供することがあります」とあります。

エコ発蓄電池のプライバシーポリシーには、業務提携する業者への提供のほか、第三者提供の例外として「当社関連会社又は提携企業の広告の配信又は表示のため」が挙がっています。また、申し込みを完了せず入力の途中でやめた場合でも、メールアドレスと電話番号を「リマインド通知の目的で活用する場合があります」と書かれています。途中まで入れてやめても、連絡が来ることがあるということです。

あとで止めたくなったときの窓口も公式に書かれています。タイナビ蓄電池は、利用の停止や第三者への提供の停止を「株式会社グッドフェローズ 個人情報問合せ窓口」(電話03-6420-0515、[email protected])に申し出られます。エコ発蓄電池は、利用停止と消去の請求を「個人情報保護管理者」([email protected])で受け付けています。エコ×エネの相談窓口は、退会は「当社の定める手続に従って」と規約にありますが、手続きの中身は書かれていません。

契約の相手は、見積もりを出した会社です

3社とも、紹介した会社との契約には関わらないと規約に書いています。エコ発蓄電池は利用規約で、販売や施工をする会社の「実在性、…資力及び業務遂行能力につき、何ら保証するものではありません」としています。エコ×エネの相談窓口は規約第5条で「当社は一切の責任を負いません」、タイナビ蓄電池も交渉と契約は利用者が自分の責任で行うものとしています。

エコ発蓄電池は「独自の基準」で、エコ×エネの相談窓口は「厳正な審査」で登録店を審査していると書いています。審査で提出させる書類(登記簿謄本の写しなど)まで公開しているのはタイナビ蓄電池だけです。どのサービスを使っても、届いた見積書の会社名、機種、保証、工事の中身を読むのは自分です。

補助金と登録業者数の表示は、そのまま使わない

エコ×エネの相談窓口の蓄電池だけのページには、「2023年度国からの蓄電池の補助金(DR補助金)スタート! 期間 2023年12月22日まで」という古い案内が残っています。タイナビ蓄電池のトップとよくある質問にも「2024年速報」「2024年2月現在」の告知が残っています。登録業者数は表の通り、エコ発蓄電池の同じページに373社、300社以上、200社以上の3つの数字が並んでいます。

補助金の金額は、サービスの表示ではなく東京都とお住まいの区市町村の公式で確かめてください。区市町村の補助金は区市町村の補助金一覧にまとめています。

何を任せたいかで選ぶ

ここまでの事実から、素直に当てはまる組み合わせを書きます。どれが上ということはありません。自分がいちばん避けたいことに近いものを選んでください。

会社選びも断りも、間に人が入ってほしい人は、エコ発蓄電池

申し込んだあと、まず運営会社から連絡すると書いているのはエコ発蓄電池だけです。紹介する業者は運営の専門アドバイザーが選ぶと書かれていて、「面倒な業者との調整も代行します」「気まずいお断り…もすべてエコ発蓄電池にお任せください」とあります。知らない会社といきなり話すのが苦手な人には、この順番が合います。

気をつける点は2つです。太陽光が載っていない家で蓄電池だけを頼もうとすると、詳細フォームで「費用対効果が非常に悪くなります」と表示され、太陽光とセットの見積もりに誘導されます。電話の受付は「9:00~19:00(月曜~金曜)」です。

運営の人を通して、何社かの見積もりを取る

最初の本人確認の連絡のときに、手元の見積書の容量、機種、工事の範囲を伝えて、同じ条件で出してほしいと頼んでください。自由記入欄に書いておいても構いません。見積もりを見てから断れます。

エコ発蓄電池で、同じ条件の見積もりを集める

断りを代わりに伝えてほしい人、太陽光も一緒に考えている人は、エコ×エネの相談窓口

「販売施工会社に断りづらい場合は、当社が断りの代行連絡をさせて頂きます」と、断りの代行をはっきり書いているのはエコ×エネの相談窓口です。蓄電池だけのページにも「依頼先決定後、他社お断りを代行」とあります。見積もりの出し方を、「まずは概算金額を知りたい(簡易見積もり)」と「正確な金額を知りたい(現地調査)」から選べるのも、3つの中でここだけです。

入口は「太陽光発電(太陽光パネル+蓄電池)」と「蓄電池のみ」の2つがあり、まだ太陽光を載せていない家でも、蓄電池だけの家でも申し込めます。気をつける点は、紹介される社数の上限が書かれていないことと、物件の所有者でない人(所有者の了承が無い場合)や、すでに蓄電池を契約した人は申し込めないことです。

断りを任せられる形で、何社かの見積もりを取る

「お問い合わせ内容」の欄に、手元の見積書の容量、機種、工事の範囲と、連絡してほしい時間帯を書いておくと、そろった条件で届きやすくなります。決めたあとの他社への断りは、運営会社に頼めます。

エコ×エネで、同じ条件の見積もりを集める

見積もりを頼む会社を自分で選びたい人は、タイナビ蓄電池

タイナビ蓄電池は、お客様情報を入れたあと「見積り依頼したい企業を選択」する流れで、依頼先を自分で決めます。自分が選んだ会社に依頼が出る流れなので、どこから連絡が来るかを先に把握しておきたい人に合います。登録店の審査で出させる書類を公開していて、個人情報をどこに渡すかもいちばん具体的に書いています。

気をつける点は、見積もれるのが蓄電池だけであることです。太陽光とセットで考えている人は、タイナビ蓄電池ではなく、太陽光とセットの入口があるエコ×エネの相談窓口を使ってください。エコ発蓄電池は、太陽光が無い家だと詳細フォームで太陽光とセットの見積もりに誘導される形です。断りの代行の記述は無いので、断るのは自分です。電話での断り方は電話勧誘の断り方の記事にまとめています。

依頼先を自分で選んで、見積もりを取る

選ぶ会社の数は、比べられる枚数と電話の本数の両方に効きます。手元に1枚あるなら、2〜3社あれば並べられます。蓄電池だけの見積もりが対象です(太陽光とセットの申し込みは対象外)。

タイナビ蓄電池で、依頼先を選んで見積もりを取る

申し込む前に決めておく5つ

一括見積もりは、入れた条件で見積もりが出てきます。条件があいまいなまま申し込むと、会社ごとに違う容量、違う機種で出てきて、結局並べられません。手元に見積書があるなら、そこから写すだけです。

申し込む前にメモしておくこと

全負荷型と特定負荷型の違いは全負荷型と特定負荷型の記事に書いています。自由記入欄には「手元に他社の見積書があり、同じ容量、機種、工事の範囲で出してほしい」と一文あれば伝わります。

東京都の補助金を使うなら、機種はここで確かめます。東京都の家庭用蓄電池の補助は、蓄電容量1kWhあたり10万円で、DR(電力会社の求めに応じて蓄電池の充放電を調整する実証)に参加しない場合の上限は120万円です。10月1日以降は、SII(環境共創イニシアチブ)の令和8年度の登録製品だけが対象になります。国のDR補助は2026年5月29日で終わりました。金額と要件は変わることがあるので、クール・ネット東京の公式ページで確かめてください。区市町村の上乗せは区市町村の補助金一覧で探せます。

届いた見積もりは、1kWhあたりの額で並べる

容量がそろっていれば、総額を容量で割った1kWhあたりの額で比べられます。目安になるのは、経済産業省の検討会の資料(2024年11月)の数字です。補助事業以外で導入する場合の標準は、設備費が1kWhあたり15〜20万円、工事費が1kWhあたり2万円程度とされています。国の補助事業の平均は、2023年度で設備費1kWhあたり11.1万円、工事費1.0万円でした(経済産業省 資料)。

計算は見積もり診断に額と容量を入れると出ます。東京都の補助の目安と、区市町村の補助も一緒に表示されます。2枚を並べたときにどこを見るかは、300万円の見積もりは高いのかに書きました。

1kWhあたりの額が低くても、工事費が「一式」としか書かれていない見積もりは、ほかの見積もりと同じ範囲の工事かどうかが分かりません。内訳を書面で出してもらってから並べてください。

よくある質問

蓄電池の一括見積もりサイトは、どれがおすすめですか?

どれが一番とは言えません。違うのは、会社を誰が選ぶか、最初に誰から連絡が来るか、断りを任せられるかです。会社選びも断りも間に入ってほしいならエコ発蓄電池、断りの代行と太陽光とのセット見積もりを重く見るならエコ×エネの相談窓口、依頼先を自分で選びたいならタイナビ蓄電池が、公式の記述から素直に当てはまります。どれを使う場合も、手元の見積もりと同じ容量、機種、工事の範囲で出してもらわないと比べられません。

一括見積もりを申し込むと、電話はたくさんかかってきますか?

紹介された会社から連絡が来る前提のサービスです。エコ発蓄電池とタイナビ蓄電池は最大5社と書いているので、最大で5社から連絡が来ることがあります。エコ×エネの相談窓口は、販売施工会社からのメールか電話の連絡を望まない人は申し込めないと書いています。エコ発蓄電池は、最初に運営会社から本人確認の連絡があります。出られる時間帯や、まずメールでほしいことは、フォームの自由記入欄に書いておくと伝わります。

紹介された会社は、どう断ればいいですか?

エコ×エネの相談窓口は、販売施工会社に断りづらい場合は運営会社が断りの代行連絡をすると公式に書いています。エコ発蓄電池も、気まずいお断りを任せてほしい旨を書いています。タイナビ蓄電池には断りの代行の記述が無く、交渉は利用者が自分で行う決まりです。自分で断るときは、他社に決めたので見積もりは不要です、と一言で伝えれば足ります。理由を細かく説明する必要はありません。

入力した名前や電話番号は、どこに渡りますか?

3つとも、見積もりのために紹介先の会社へ渡ります。タイナビ蓄電池はプライバシーポリシーに、氏名、住所、メールアドレス、電話番号等を蓄電池取り扱い企業に提供すると書いています。エコ発蓄電池は、業務提携する業者に利用者情報を提供すると書き、入力の途中でやめた場合もメールアドレスと電話番号をリマインドに使う場合があるとしています。エコ×エネの相談窓口は、プライバシーポリシーではなく利用規約第8条に、申込先に連絡に必要な情報を提供することがあると書いています。

3つのサービスの評判や口コミは、どう見ればいいですか?

サービス名に評判や口コミを付けて検索すると、上位には公式ではなく口コミをまとめた記事が並びます。エコ発電本舗、タイナビ発電所のように名前の近い別のサービスの記事も混ざるので、運営会社の名前で見分けてください。エコ発蓄電池は株式会社energy nova、エコ×エネの相談窓口はWAVE株式会社、タイナビ蓄電池は株式会社グッドフェローズです。契約の相手は紹介された会社なので、評判より、届いた見積書の中身で判断するほうが確かです。

一括見積もりは無料ですか?

3つとも、利用者に費用はかからないと公式に書いています。エコ発蓄電池は、契約に至った場合に紹介した業者から手数料を受け取る仕組みだと書いています。エコ×エネの相談窓口は、断っても費用は一切かからないと書いています。一方で、3社とも利用規約で、紹介先の会社との契約やトラブルには関わらない、責任を負わないとしています。契約の中身は、見積書と契約書で自分で確かめてください。

まとめ

  • 3つの違いは、会社を誰が選ぶか(エコ発とエコ×エネは運営側、タイナビは自分)、最初の連絡は誰からか(エコ発だけ運営会社から)、断りを任せられるか(代行を明記しているのはエコ×エネ)
  • 上限はエコ発とタイナビが最大5社。エコ×エネは数字の記載なし
  • 名前と電話番号は3つとも紹介先の会社に渡る。契約の相手は紹介された会社で、運営は関わらない
  • タイナビ蓄電池は蓄電池だけ。太陽光とセットの入口があるのはエコ×エネ(エコ発は太陽光が無い家だとセットの見積もりに誘導される)
  • どれを使っても、手元の見積もりと同じ容量、機種、工事の範囲で出してもらわないと比べられない

1枚目の見積もりをもらって、その場で決めずにここまで調べたのは、それだけで十分な一歩だと思います。どのサービスを選んでも、あとから断れます。

今日やることは1つで足ります。手元の見積書から、容量、機種の型番、工事の範囲の3つを書き出してください。5分で終わります。書き出せない項目があれば、それがどのサービスに申し込むときにも、最初に聞く項目です。