この記事の結論

エコ発蓄電池は、運営会社の名前と所在地を公式で確かめられる一括見積もり。太陽光のある家なら、手元の見積もりと並べる2枚目を集める手段として使えます。

電話は来る前提で、会社は運営側が選ぶ前提で申し込んでください。契約するかどうかの判断と責任は、規約上、利用者と販売店の側にあります。

申し込む前に確かめた5つのこと

2026年9月27日に、エコ発蓄電池の公式ページ、会社概要、利用規約、プライバシーポリシー、見積もりフォームを読みました。口コミサイトや比較サイトは根拠にしていません。

  1. 運営は株式会社energy nova。所在地は新宿区の新宿フロントタワー16階で、代表者名も会社概要に載っています。エコ発電本舗(株式会社ゼロホーム)とは別の会社です
  2. 申し込むと、まず運営会社から本人確認の連絡が来ます。そのあと紹介された業者から連絡が来ます
  3. 紹介する会社はエコ発のアドバイザーが選びます。数は「最大5社」。利用者が一覧から選ぶ仕組みではありません
  4. 太陽光の無い家で蓄電池だけを希望すると、太陽光とのセットを勧める表示が出ます
  5. 販売店との契約とトラブルに、運営会社は関与しないと規約に書かれています。販売店の実在性や資力も保証しない、とあります

このほか、登録している販売店の数が同じページの中で揃っていない点もありました。気になったところにまとめています。

運営会社とエコ発電本舗との違い

エコ発蓄電池を運営しているのは株式会社energy novaです。会社概要には設立年月日の欄が無く、代わりに2013年から太陽光発電の設置や発電所売買のマッチングサービスを運営している、と書かれています。蓄電池の一括見積もりは、その延長のサービスのようです。

エコ発蓄電池の基本情報(2026年9月27日に公式で確認)

サービス名エコ発蓄電池(eco-hatsu.com/battery/)
運営会社株式会社energy nova
所在地東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー16階
電話050-5538-7715(公式トップに載っている窓口の番号。受付は月曜から金曜の9時から19時と公式にあります)
サービスの形蓄電池の一括見積もりと価格比較。最大5社の販売店を紹介
運営会社の収入公式ページには、契約に至った場合だけ紹介した業者から手数料を受け取る「成功報酬モデル」とあります

エコ発電本舗は、株式会社ゼロホーム(東京都豊島区西池袋)が運営するサイトです。同社の会社概要(2026年9月27日に確認)には、事業内容として住宅用太陽光発電や家庭用蓄電池、V2Hの「販売・施工・保守・管理」とあり、地域によっては提携会社が販売や施工を担当するとも書かれています。エコ発蓄電池は販売店を紹介する側、エコ発電本舗は自分で売る側、と覚えておけば取り違えません。「エコ発」と短く打つと、検索の候補にはエコ発電本舗が先に出てきますし、「エコ発蓄電池 評判」の結果にもエコ発電本舗の記事が混ざります。

申し込むと、まず運営会社から連絡が来る

公式ページの流れの図は4段階です。

  1. 見積もりを申し込む
  2. エコ発から本人確認の連絡が来る
  3. 状況に応じて、最大5社の業者を紹介される
  4. 紹介された業者から連絡が来て、提案を比べる

本人確認の連絡が電話かメールかは、公式に書かれていません。図の絵は電話です。トップの簡易フォームでは郵便番号、名前、電話番号が必須で、メールアドレスは任意になっています。電話で連絡が来ると考えておくほうが、あとで驚かずに済みます。

詳しいフォームでは、設置の目的、太陽光の有無と容量、オール電化かどうか、月の電気代などを聞かれます。電話番号の欄には「携帯電話など、連絡の取りやすい番号」とあります。

入力の途中でやめた場合も、連絡が来ることがあります。プライバシーポリシーには、申し込みを完了せず入力の途中だった場合でも、メールアドレスと電話番号をリマインドの目的で使うことがある、と書かれています。試しに入れてみるだけ、のつもりでも番号は残ります。

公式ページには「大量の営業電話がかかってくることは一切ありません」と書かれています。とはいえ、最大5社を紹介する仕組みなので、紹介された会社の数だけ連絡は来ます。手元に訪問販売の見積もりがあって、その比べ相手がほしいのなら、この連絡は2枚目を受け取るための手間です。出られる時間帯は、最初の本人確認のときに伝えておくと楽です。

手元の見積もりと並べる2枚目を集める

手元に見積書があるなら、容量(kWh)、機種、全負荷か特定負荷かを入力欄の備考やその後の連絡でそのまま伝えてください。同じ条件で出してもらえば、並べたときに高いか安いかが分かります。届いた見積もりを見てから、契約しないと決めて構いません。

当サイトはエコ発蓄電池と、広告の仲介会社(レントラックス)を通じて提携しており、このページのリンクから申し込みがあると紹介料を受け取ります。

エコ発蓄電池で、同じ条件の見積もりを集める

公式を読んで気になったところ

悪い話を探して読んだわけではありませんが、読んでいて引っかかった点がいくつかあります。申し込むかどうかの判断に関わるものだけ書きます。

会社を選ぶのは自分ではなくアドバイザー

公式ページには「業者の間に必ずエコ発の専門アドバイザーが入って最適な業者だけを厳選します」とあります。自分で会社の一覧を見て選ぶ仕組みではありません。どの会社を何社紹介されるかは、運営側の判断です。気になる会社がすでにあるなら、そのことは本人確認の連絡のときに伝えてみてください。応じてもらえるかは公式に書かれていません。

登録している販売店の数が、同じページで揃っていない

トップページには「373社 の販売店登録済 ※2026/09/27時点」とありました。この日付は確認した日と同じなので、見た日に合わせて表示が変わるのかもしれません。同じページの本文には「全国300社以上の信頼できる業者と提携」「エコ発には200社以上の加盟店がいる」という書き方もあります。実績の数字も、「13964件 の見積もり依頼」という表示と、画像の中の「累計見積もり実績のべ20,000件」が並んでいて、時点や数え方は書かれていません。

数字の大きさで選ぶ必要はありません。東京の自分の住所の近くで何社を紹介されるかは、申し込んでみないと分からないからです。

手数料の説明が、利用者向けと販売店向けで揃っていない

利用者向けのトップページには、契約に至った場合だけ業者から手数料を受け取る「成功報酬モデル」とあります。一方、販売店向けのページには「サービス利用料 反響がない限り 0 円」とあり、反響(申し込みの紹介)があれば料金が発生するとも読めます。どちらが実際の課金かは公式に説明がありません。紹介された会社がこちらの申し込みに料金を払っている可能性はある、と頭に置いて見積もりを受け取ってください。

審査の中身は書かれていない

公式ページには、登録施工店を「厳しく審査しています」、施工実績やアフターサポート、顧客対応などの「独自の基準」をクリアした店を紹介する、とあります。ただ、基準の具体的な中身や、提出させている書類は書かれていません。販売店向けのページには「即日加盟・0円」という画像があります。紹介された会社が信頼できるかは、見積もりの段階で、建設業許可や電気工事業の登録、保証の内容を自分で聞いて確かめることになります。

入力した情報は、提携する業者に渡る

プライバシーポリシーには、見積もりを依頼する目的で、業務提携する業者に利用者の情報を提供すると書かれています。第三者提供の例外として、関連会社や提携企業の広告の配信や表示のため、という項目もあります。申し込むと、名前と電話番号は紹介された会社に渡る前提で考えてください。

契約のトラブルに運営会社は関与しない

ここがいちばん大事なところです。公式ページには、専門アドバイザーが「最後まで伴走します」とあります。一方で利用規約(2026年9月9日更新)の第4条には、利用者は「自己の負担と責任において」販売店と契約すること、販売店とのトラブルには運営会社が「一切関与しない」ことが書かれています。第11条には、販売や施工をする会社の「実在性」「資力及び業務遂行能力」を保証しない、ともあります。

一括見積もりのサービスとしては珍しい書き方ではありません。それでも、紹介された会社と契約したあとで工事が遅れたり、補助金の手続きが進まなかったりしても、エコ発が間に入って解決してくれる約束はありません。紹介されたから大丈夫、とは考えないでください。

紹介されても、判断は自分でする

紹介された会社の見積もりが妥当かどうかを決めるのは、アドバイザーではなく自分です。そのためにできるのは、同じ条件の見積もりを2枚以上並べて、1kWhあたりの金額、保証、補助金の扱いを比べることです。1枚だけで決めると、比べる相手がいません。

1枚だけで決めないために、並べる見積もりをそろえる

規約上、契約の判断は自分の側にあります。だからこそ、同じ容量と同じ機種の条件で、ほかの会社の見積もりを手元にそろえておくと判断しやすくなります。紹介された会社が気に入らなければ、見積もりを見てから断れます。

エコ発蓄電池で見積もりを取って比べる

太陽光が無い家はセットの見積もりに案内される

詳しい見積もりフォームで太陽光発電が「無い」と選ぶと、次のような表示が出ます。

「大変申し訳ございません…太陽光発電未設置での蓄電池単体設置の場合、費用対効果が非常に悪くなります。そのため太陽光発電とあわせての一括見積もりはいかがでしょうか?」(エコ発蓄電池の見積もりフォームの表示)

そのまま「太陽光発電と蓄電池セット の一括見積もり」に案内されます。太陽光も一緒に考えている家なら問題ありません。蓄電池だけを置きたい家には、このサービスは合いません。蓄電池だけの見積もりを受け付けているサービスもあるので、蓄電池の一括見積もりサービスを比べた記事で、太陽光の有無ごとの扱いを見てください。

V2H(電気自動車と家をつなぐ機器)については、エコ発蓄電池のトップページに記述がありませんでした。V2Hも見積もってほしい場合は、申し込みのときに扱えるかを聞いてください。

向いている人と向いていない人

向いている人

当てはまるなら、使ってみる価値はあります

向いていない人

  • 太陽光が無い家で、蓄電池だけを見積もりたい(セットの見積もりに案内されます)
  • 紹介される会社を自分で選びたい(会社はアドバイザーが選びます)
  • 電話で連絡を受けたくない(本人確認と業者からの連絡が来ます)
  • V2Hもまとめて見積もりたい(公式ページに記述がありません)

断りたいときと、連絡を止めたいとき

公式ページには「面倒な交渉や気まずいお断り、専門的な比較の不安もすべてエコ発蓄電池にお任せください」「面倒な業者との調整も代行します」とあります。紹介された会社を断りたいときは、まずエコ発の窓口に、どの会社を断りたいかを伝えるのが早そうです。

ただし、連絡を止めてもらう具体的な手順は公式に書かれていません。個人情報については、プライバシーポリシーに利用停止と消去の請求に応じる条文があり、窓口は個人情報保護管理者([email protected])です。開示の請求には1件1,000円(税込)の手数料がかかると書かれています。

紹介された会社から直接電話が来て断りにくいときの言い方は、電話勧誘の断り方にまとめています。

届いた見積もりで確かめること

見積もりが届いたら、手元の見積書と並べて、次の項目がどちらにも書いてあるかを見てください。片方にしか無い項目があると、金額だけ比べても意味がありません。

2枚の見積書で見比べる項目

金額の目安は、経済産業省の検討会資料(2024年11月)にあります。補助事業以外の家庭用蓄電池は、設備費が1kWhあたり15万から20万円、工事費が1kWhあたり2万円程度。補助事業の平均(2023年度)は、設備費11.1万円、工事費1.0万円(いずれも1kWhあたり)です(経済産業省の資料)。手元の見積もりの総額を容量で割ると、1kWhあたりの金額が出ます。計算は見積もり診断でもできます。

東京都の補助金は、クール・ネット東京の公式ページに、蓄電池1kWhあたり10万円、DR(電力の需給に合わせて充放電を調整する取り組み)に参加しない場合の上限は120万円とあります。10月1日以降は、SIIの令和8年度の登録製品だけが対象です。国のDR補助は2026年5月29日で終わっています。金額と条件は変わることがあるので、申し込みの前にクール・ネット東京の公式で確かめてください。区や市の補助は区市町村の補助金一覧で探せます。

エコ発蓄電池のトップ画像には「東京都で最大400万円以上の補助金実績あり」とありますが、条件は書かれていません。自分の家でいくら出るかは、見積書の型番と容量で計算するものです。

比べる相手が1枚あれば、手元の見積もりを判断できる

手元の見積書の容量と機種を伝えて、同じ条件で見積もりを出してもらってください。届いた見積書を上の5項目で見比べれば、どちらが高いかは自分で分かります。公式ページには「利用は完全無料」とあります。

エコ発蓄電池で、手元と同じ条件の見積もりを集める

エコ発蓄電池のほかにも一括見積もりのサービスはあります。紹介の仕組みや、太陽光が無い家の扱いがそれぞれ違うので、決める前に3つのサービスを並べた記事も見てください。

よくある質問

エコ発蓄電池の評判や口コミは信用できますか?

検索で上位に出るのは口コミのまとめ記事が中心で、名前の似たエコ発電本舗の記事も混ざっています。この記事では口コミを根拠にせず、公式ページと利用規約に書かれていることだけを確かめました。運営は株式会社energy novaで、会社の所在地や代表者は公式の会社概要に載っています。紹介された会社の見積もりが妥当かは、口コミではなく届いた見積書を同じ条件で並べて判断します。

エコ発蓄電池とエコ発電本舗は同じ会社ですか?

別の会社です。エコ発蓄電池の運営は株式会社energy nova(東京都新宿区)で、複数の販売店を紹介する一括見積もりのサービスです。エコ発電本舗の運営は株式会社ゼロホーム(東京都豊島区)で、太陽光や蓄電池、V2Hを販売する側の会社です。どちらも各社の公式の会社概要で確認できます。

エコ発蓄電池に申し込むと電話はかかってきますか?

かかってくる前提で申し込むのが現実的です。公式ページの流れでは、申し込みのあと、まずエコ発から本人確認の連絡があり、そのあと紹介された業者から連絡が来ます。本人確認の手段は公式に書かれていませんが、案内の絵は電話です。電話番号は申し込みの必須項目で、受付は平日9時から19時と公式にあります。出られる時間帯が決まっているなら、その連絡のときに伝えてください。

紹介された業者を断るにはどうすればいいですか?

公式ページには、気まずいお断りもエコ発蓄電池に任せてほしい、業者との調整も代行する、という趣旨の記述があります。まずはエコ発の窓口に、どの業者を断りたいかを伝えるのが早いです。連絡を止める具体的な手順は公式に書かれていません。個人情報の利用停止や消去は、プライバシーポリシーにある窓口([email protected])に請求できると書かれています。

太陽光が無い家でもエコ発蓄電池で見積もりを取れますか?

詳細見積もりのフォームで太陽光発電が無いと選ぶと、蓄電池だけの設置は費用対効果が非常に悪くなるので、太陽光とあわせた一括見積もりはどうかという表示が出て、太陽光と蓄電池のセットの見積もりに案内されます。蓄電池だけで比べたい場合は、蓄電池単体を受け付けている別のサービスと比べてください。

エコ発蓄電池を使うとお金はかかりますか?

公式ページには利用は無料とあり、契約に至った場合だけ紹介した業者から手数料を受け取る成功報酬の仕組みだと書かれています。公式に書かれている範囲では、見積もりを受け取るまでに利用者が払うお金はありません。契約した場合に払うのは販売店への代金で、その金額と条件は販売店との契約書で決まります。

まとめ

  • エコ発蓄電池は株式会社energy novaが運営する一括見積もり。エコ発電本舗(株式会社ゼロホーム)とは別の会社
  • 申し込むと、まず運営会社から本人確認の連絡、そのあと紹介された業者から連絡が来る
  • 紹介する会社はアドバイザーが選ぶ。最大5社
  • 太陽光が無い家は、太陽光とのセットの見積もりに案内される
  • 規約上、販売店との契約とトラブルに運営会社は関与しない。判断は2枚以上の見積もりを並べて自分でする

社名で検索して、規約まで読もうとしたのは慎重な選び方だと思います。運営会社の名前と所在地は、今日の時点で公式の会社概要で確かめられました。残っているのは、手元の見積もりが高いかどうかだけです。

今日できることが1つあります。手元の見積書の総額を、蓄電池の容量(kWh)で割ってみてください。1kWhあたりの金額が出ます。5分もかかりません。上の経済産業省の目安と比べて高いと感じたら、そのときに2枚目を頼めば十分です。